町工場二階空目薬工房

KOICHI FURUYAMA


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初!アファンの森 重光順子

二日目の朝、山荘に泊った方々と身体いっぱい深呼吸をしました。ものすごく清清しくて、今でもその空気の感じや気持ちよさを覚えています。ああ、このために来たんだなあと思ってもおかしくないくらいの深呼吸でした。

例えば子供の頃、野山を駆け巡って様々な自然に触れたとか、近くにはきれいな川があったとか、星がたくさん見えたとか、私にはそんな記憶はほとんどありません。家の周りはもうほとんどアスファルトでしたし、たまに細い小道がまだ舗装されていないくらいで、外で遊ぶといっても、ごくごく限られた小さな公園の中でした。それでもアファンの森のようなところへ来ると、何故か懐かしい気持ちになったり、穏やかな気持ちになったり、土の感触に子供の頃を思い出したりするのです。やっぱり人間も自然の中から生まれて、その環の中で生きてきたんだなあとつくづく思いました。

一番良い森は、何にも無駄なものが無い森、全てが自然にぐるぐる回っていることだと伺いました。きっと人間もいつの頃かまでは、その環の中で暮らしていたのだと思います。自然の声がきっと聞えていたんだろうなあ。ニコルさんのシャーマンの話!ぞくぞくっとしました。目に見えないものを感じたり、聞いたり出来る人がまだいるんだ!と思って。それもインチキでなく、本当に神秘的に。イヌイットの人々の暮らしも、私にはとても衝撃的でした。八千年前の話をスラスラッと話すなんて。私はつい最近の自分のご先祖様だってよく知らないのです。何もかももう過去の全然関係のないことになっているのです。八千年前の話を普通にして、普通に聞くってどんなことなんでしょう。ふと、学生時代に少し勉強したネイティブアメリカンのことを思い出しました。彼らも、自然の声を聞き、様々なことを語り継いでいたと思います。そういう世界をもっと尊重出来ていたら・・・。

地球が健康であるためのボーダーラインを色々なところでもう随分超えてしまっていると感じています。人間もそのうちいなくなるだろうけど、それも自然の流れで仕方のないことのように考えていましたが、果敢に立ち向かっている人達を目の当たりにして、私も少し希望を持ちたいと思います。私に出来ることは少ないけれど、今回心に感じたことをずっと感じ続けていたいです。

そう、そして一挙にこんなに個性的で、一見何の共通点もないような?人達に会えるなんて、なんと貴重な経験をしたことでしょう!何故か松木さんの部屋?に二人取り残されてしまって、流行の郵政民営化など世の中のことを話しました。松木さん、どうしてそんなに進歩的になれるんでしょう?ニコルさんの酔った後の軽快なステップ!私はミーハーなので、初めて会うニコルさんに釘付けでした。野田さんの美しい夫婦愛!目指せ野田さん!と心に決めましたよ、私は。山荘にある素敵な椅子という椅子に座って遊んだ三味線の先生!本当にカッコいい森田さん!いつも優しいメイケイの先生たち!色々な話を聞かせてくれた中西先生!樫本さんのお話にジーン!相変わらずのマニアっぷり、でべそさん!感動的な歌を歌ってくれたニコプロの皆さん!練習不足で・・と言っていたけれど、なんだかもうすごく良かったのです。歌で世界は平和になるかも!と一瞬本気で思ったくらい。古山先生の目にも光るものが!?とにかく、あの日あの場所にいた全ての皆さんに感謝します。

そして最後に、いつも超人的なパワーを持ち、いまやもう人間ではないのでは?と思われる古山先生の細やかな心配りと、重枝さんに敬意を表します。

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アファンの森で語る会


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