町工場二階空目薬工房

KOICHI FURUYAMA


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アファンの森に集う会を始めるにあたって

ニコル大兄 ニコル大兄様との出会いは5年前に飛鳥でご一緒したときからになります。引っ込み思案で日陰で生きてきた私にとって、その語るお話から勇気をもって臨めば、人生は素晴らしい子棒に満ちたものだという事、そして今の日本という国で考えなければいけない事が沢山あるという事を学びました。

この様な機会を茗溪学園の生徒にも与えたいと思い、おととしの10月にC.W.ニコル講演会が実現しました。そのときに21回生(高校2年生)を中心にして、ニコルさんを迎える準備プロジェクトチームを組織しました。
いづれの生徒も自然環境やニコルさん自身に興味を持った生徒たちで、なかなか優秀で、気持ちの良い子供たちが集まりました。

その活動は、ニコルさんを知ってもらうための冊子作りから講演会前のスライド上映の作成、図書館のC.W.ニコルコーナーの設置などを行い、自分たちでもニコルさんの本を読んでのディスカッションを行うなど、ニコルさんを深く深く知るための努力を重ね、それぞれがニコルエキスパートとして育ちました。

その成果があって、講演会は大変素晴らしいものになりました。講演会の後、プロジェクトチームのために40分間の時間をとっていただき、1人1人質問する機会をいただきました。個人課題研究(大学の論文にあたるものを高校2年生の時に1年回かけて研究する)で、サルの奇形の問題やシカ害をオオカミで防ぐ考えの是非、農業問題など多岐にわたり、生徒たちは1人1人にニコルさんが向き合って答えてくれたことに大変な感動を受けました。
また、同席していただいたマネージャーの森田いづみさんからも、折々につけ的確なアドバイスをいただき、生徒たちは森田さんにもすっかり魅了されてしまいました。

最後に生徒たちがコーラスで会を締めくくったのですが、お別れの時に生徒達が、黒姫に行きたーいというシュプレヒコールをニコルさんに送りました。後日、それにニコルさんが答えてくれて、半年後の6月に黒姫訪問が実現しました。アファンの森のニコルさんのティピで薪をくべながら一夜を過ごした生徒達は、その贅沢な時間を一睡もしないで話し込んでいた様です。

アファンの森 朝 鳥の声で夜明けを迎え、清水で顔を洗って、自分達が育てた苗木を森へ植えました。そして、アファンの森で生徒達がコーラスを披露しました。澄み渡った森の中に染み込む様に超えが響いて、本当に素敵な時間でした。

その事があってから、何人かの卒業生と会ってそのときの事を話す機会がありました。「それずるいですよ。卒業生の僕たちにもそういう時間を作ってくださいよ。」その事がきっかけになってその輪が広がり、この様な会が作られました。

忙しい現代生活の中では、友と集い合い、ゆっくり心ゆくまで語り合う機会を無くしてしまった様に思います。いつのまにか自分が孤独になってしまったり、本当に大切なものを見失ってしまったりする事があります。

今回アファンの森に集い合う人々は、皆私の大切な友人であり、素晴らしい心を持った人たちです。ぜひこの仲間達が友人として年に1度アファンの森に集い合い、ニコルさんのお話を聞き、ニコルさんを交えて、お互いの語り合いを続けていく事ができたらどんなに素晴らしいでしょう!きっと人生の大切な宝物になるでしょう。

(古山浩一)
アファンの森で語る会


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