町工場二階空目薬工房

KOICHI FURUYAMA


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アファンの森の会事務局から(2)

竜の子に戻ってからは、素敵な三味線の音色に憧れたり(私も三味線やりたいと思ってしまいました)、初めて聞く落語に大笑いしたり(今度は自分から聞きに行こうと思います)して、非常に楽しかったです。夕飯もびっくりするほど豪華でおいしく、腹12分目くらいまでは食べていました。自己紹介では、みなさんのお話を伺って、単純にすごいと思ってしまいました。自分の考えを持って、行動しているひとつひとつの活動が素晴らしいばかりでなく、それを話す時の表情や話し方が、いきいきしてらっしゃることが印象的でした。そして、とても楽しそうで、聞いている私にも感情が伝わってきました。実際にはつらいことや大変なことがたくさんあるはずなのに、それをあれだけいきいきと楽しそうに話される姿に圧倒されて、恐らく私の口は開いていたと思います。

自己紹介のあと、ギターの音色に心地よくなった私にやって来た試練(?)は合唱でした。それでも優しいお兄さんお姉さん方のもと、私としては楽しく歌えました。でも、あまり歌が上手な人間ではないので、私のせいで美しいハーモニーを壊していたのではないか、と心配です。

次の日のニコルさんのイヌイットのお話では、まず12歳の時に北極に行きたいと思った、というのに驚きました。12歳の私が真剣に行きたいと思ったのは、せいぜいディズニーランドです。北極なんて考えもつかなかったと思います。本当に驚きました。そのニコルさんのお話によれば、イヌイットは偏見を持たない、ということでしたが、偏見や差別ばかりの私たち日本人は恥ずかしい民族だとつくづく思いました。そう思う私の中にも偏見の心はあって、いつも思うのですが、どうしたら偏見という見方を自分の中からなくすことが出来るのでしょうか。このお話を伺って、以前よりももっと自分の中の偏見が気になって、消そう消そうと格闘している毎日です。よく考えてみれば、差別も偏見もない社会に私はいたことがありません。寒い所は苦手ですが、私もイヌイットとあやとり(?)などして交流すれば、自分の中の偏見をなくす手がかりが見つかるかも知れないなぁ、と今、この文章を打ち込みながら、少し私は思いました。シャーマンのお話は、えーーっと驚く反面、少し怖かったです。会ってみたいような、会ってみたくないような・・・。でも、そういう能力は特別な人間だけが持っているものではなくて、みんながもともと持っているものが修行の中で引き出されていくのかな、と感じました。ただ、その修行にみんなが耐えられるものではないので、耐えた者が特別な人間になれる、ということなのでしょうか・・・。

前に書いたことと重複しますが、ニコルさん、松木さん、そしてここで出会ったみなさん、共にお話しされる時の目がきらきらしていて、表情もいきいきしらっしゃったことが本当に印象深かったです。そして、また来年、どのように森が成長したかも今から楽しみにしています。

長々と書いてしまいましたが、どうもありがとうございました。


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